夜、寝室を閉め切って寝ていませんか?
そこには観葉植物も置いていませんか?
夜は植物も二酸化炭素を放出するので、もしかしたら酸欠になってしまうかも……!
きちんと換気するだけでなく、寝室におすすめのCAM型植物のご提案です。
この記事では、観葉植物の夜の呼吸についてや、夜間に二酸化炭素を取り込む植物、夜間も酸素を放出する植物などを、メカニズムも含めてご紹介していきます。
寝室に観葉植物を安心して置きたい方必見です!
観葉植物と酸素・二酸化炭素について
観葉植物があれば、部屋の空気もきれいに!
と思っていましたが、よく考えてみると植物だって二酸化炭素を酸素に換えるばかりではありません。
ではどのようなメカニズムで空気を換えているのでしょうか。
植物が酸素を放出するメカニズム
動物がものを食べなければエネルギーを得られないように、植物は光合成を行わなければエネルギーを得ることができません。
葉っぱが日光を浴びることででんぷんを作り、二酸化炭素を葉っぱの裏側の気孔から取り込んで、根っこから水分を吸い上げます。
ここで得られたでんぷん・二酸化炭素・水分を合成して植物の栄養として全体に回し、最後に余った酸素を気孔から放出するという一連の流れが「光合成」です。
ついつい「二酸化炭素を酸素に」と単純に考えてしまいがちですが、光合成ができているからこその酸素の放出なのですね。
小・中学校で習った気がしますが、意外と忘れていることが多くて困ります……。
日光のない夜間は二酸化炭素を放出する!
では日光が当たらない夜間はどうなるのかというと、光合成はせずに植物も動物と同じように呼吸をします。
つまり、酸素を吸って二酸化炭素を出すのです。
ということは、観葉植物がたくさんある部屋で、十分に換気ができていないまま寝てしまうと酸欠になってしまうのかもしれません……。
「寝室に植物はおかないほうが良い」と言われることがありますが、これが所以なのでしょう。
(我が家は日当たりが良いこともあって、寝室にたくさん植物がありますが)
寝室に観葉植物を置いている場合は、特に換気が必須ですね。
でも、観葉植物は夜になると二酸化炭素を出すものしかいないのでしょうか……?
夜に気孔を開く植物「CAM型植物」は夜に二酸化炭素を取り込む
一般的な植物は「カルビン・ベンソン回路(C3回路)」と呼ばれるシステムで、日中に光合成を行います。
それに対して、「CAM型植物」と呼ばれるものは、「C4回路」と呼ばれるものを持っており、夜間に取り込んだ二酸化炭素を一時保管し、日中に光合成を行います。
これは、乾燥した暑い地域で二酸化炭素を取りれるために気孔を日中開いてしまうと、植物の水分が失われてしまうために行われるシステムだそうです。
つまりCAM型植物であれば、少なくとも夜間に二酸化炭素を放出することはないということですね。
寝室に置くなら、この種類の観葉植物がいいかもしれません。
CAM型植物一覧
・ベンケイソウ科(金のなる木、セダムなど)
・サボテン科
・トウダイグサ科(アブラギリ、コニシキソウなど)
・アロエ属
・パイナップル科
サンスベリア(サンセベリア)は、夜間も酸素を生成・放出!
サンスベリアは、現時点で「C4回路」が確認されておらず、CAM型植物には分類されていません。
それにもかかわらず、サンスベリアは吸収した二酸化炭素を酸素として放出する光合成を昼夜問わず行っているとのこと。
そして、特に効率よく酸素を生成できるのが夜なのだそうです。
加えてサンスベリアには、ホルムアルデヒドやトリクロロエチレン、キシレンなど、人体にとっての有害物質を除去する作用も確認されています。
恐るべしサンスベリア。
ここまですごいと人間が都合のいいように作り出したのでは……?
などと考えてしまうほどです。
これはもう、育てない理由がありません。
まとめ
植物の光合成ばかり期待してしまいがちですが、生き物である以上、植物も夜間は呼吸をして二酸化炭素を放出します。
そのため、あまり寝室に密集して置いておくのはおすすめできませんし、どちらにしても換気は必須。
その上で、CAM型植物やサンスベリアを寝室に取り入れてみると空気中のバランスもとりやすいかもしれません。
我が家でもぜひサンスベリアをお迎えしたい……!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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