「4月」と言えばまごうことなき春!
観葉植物が冬の休眠期から目覚めて活発に成長を始める時期です。気温が上がり日照時間も長くなるため、植物にとっては絶好の生育シーズンがスタートします。しかし、この時期に間違ったケアをすると植物が弱る原因になることも……。
4月は気温が安定しない日もあり、寒暖差や急な日差しの変化などに注意が必要です。
そこで本記事では、 4月の観葉植物を育成する際に押さえておきたい注意点を詳しく解説します!
①日照条件の再チェック

4月は日照時間が増えるため、植物にとって光合成に最適な時期です。しかし、急に日差しが強くなる日もあり、冬の間に弱った葉っぱが日焼けを起こすことがあります。
日差しが強すぎると起こりうるトラブル
- 葉焼け:葉っぱが黄色や茶色に変色する
- 乾燥ストレス:水分の蒸散が早くなり、葉っぱがしおれる
対策方法
- 適切な日照条件を調べる:植物によって適切な日照条件は異なるため、春前に再度調べてそれぞれに適した場所に置く
- 直射日光は避ける:4月はまだ観葉植物が強い日差しに慣れていないため、レースカーテン越しの柔らかい光に当てる
- 少しずつ慣らす:日光に徐々に慣れさせるために、1日1~2時間ずつ日向に置く時間を延ばす
ポイント!
急に強い日差しに当てると葉っぱがダメージを受けるため、春先はゆっくり日光に慣らすことが重要です!
②水やりの頻度を徐々に増やす

冬の間は植物が休眠していたため、水やりの頻度を控えめにしていた方も多いのではないでしょうか。
しかし、4月からは成長期に入るため、水分がたっぷり必要になります。
水不足で起こりうるトラブル
- 成長不良:葉っぱが小さくなり、茎が細くなる
- 乾燥:乾燥によって葉っぱがしおれる
適切な水やり方法
- 土が乾いたらたっぷりと与える
→ 鉢底から水がドバドバ流れ出るくらいに与える - 週1〜2回を目安に調整
→ 室温や品種によって頻度は異なるため、土の乾き具合を確認しながら調整
ポイント!
土の表面が乾いてから水やりをするのが基本です。水やりをする際は、たっぷりしっかり行い、鉢の中の土全体が水を含むようにします。
また、受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるため、必ず捨てましょう!
③室内の寒暖差に注意する

4月は暖かい日が増えるものの、朝晩は気温がグッと下がる日もあります。急激な気温差は観葉植物にとってストレスとなり、葉っぱが落ちる原因になるので注意が必要です。
寒暖差で起こりうるトラブル
- 葉っぱが変色する:寒暖差で葉っぱが黄色くなったり、シワが寄ったりする
- 生育不良:気温差で成長が鈍化する
- 植え替え後にしおれる:気温差が激しい時期や、最低気温がまだ低い時期に植え替えをすることで植物がしおれる
対策方法
- 窓際に近づけすぎない:夜間に冷え込む窓際は避ける
- 15~25℃の室温をキープ:冬に行っていた寒さ対策を夜間だけ行うなど、観葉植物の生育に適した温度帯にする
- 植え替えは最低気温をチェック:最低気温が15℃を上回るようになってから植え替えをする
ポイント
春先は寒暖差で弱りやすい時期なので、冷たい風や急激な温度変化を防ぐ工夫が必要です!
観葉植物の寒さ対策|我が家の実践方法と冬のトラブルが起きた時の対処法もご紹介
④肥料は与えすぎに注意する

4月は成長期に入るため、肥料を与えるタイミングですが、突然大量に与えると根っこに負担がかかる場合があります。
肥料の与えすぎで起こりうるトラブル
- 肥料焼け:根っこが傷み、植物が弱る
- 成長不良:栄養過多でバランスが崩れる
適切な肥料の与え方
- 少量から始める:春の初めはゆっくり効いていく遅効性肥料や、化成肥料を月1回程度からスタートする
- 成長期は月2回を目安に:5月以降は2週間に1回程度上げても良い(植物の健康状態を確認しながら)
ポイント
肥料はなくても成長に問題はありませんが、あればプラスになるのでぜひ与えたいもの。与えすぎが怖い場合は規定量の半分程度から始めると安心です!
観葉植物の活力剤って?肥料との違いと与えるタイミングや種類・注意点などを徹底解説!
⑤害虫対策を忘れずに

気温が上がると、ハダニやアブラムシなどの害虫が発生しやすくなるため注意が必要です。
特に乾燥気味の環境では害虫が発生しやすいので、早めに対策しましょう。
春に発生しやすい害虫
- ハダニ:葉の裏に付着し、吸汁して植物を弱らせる
- アブラムシ:新芽や茎に集まり、栄養を吸い取る
害虫発生の予防方法
- 葉水をする:毎朝、霧吹きで葉っぱに水を吹きかけると害虫予防に効果的
- 定期的に葉裏をチェック:害虫は葉っぱの裏に付着することが多いため、こまめに確認する
ポイント
害虫には早期発見と対処が重要です! 見つけ次第、洗浄したり手で取り除いたり、駆除スプレーを使用したりするなど、適した対処を行いましょう。
【観葉植物の害虫対策】簡単にできる予防策や虫がつきにくい植物、発生してからの対策!
⑥傷んだ葉っぱの処理を行う

4月は観葉植物が冬の寒さで被害を受けた葉っぱが残っている場合があります。この傷んだ葉っぱを放っておくと、見た目が悪いだけでなく、病気や害虫の温床となる可能性もあるため、この時期にしっかりと処理しましょう。
傷んだ葉っぱがあることで起こりうるトラブル
- 見た目が悪い:茶色く枯れた葉っぱが目立つ
- 栄養が分散:傷んだ葉っぱにも中途半端に栄養が回り、新芽の成長を妨げる
- 病害虫の温床になる:枯れ葉にカビや害虫が付着しやすい
正しい処理方法
- 茶色く変色した部分をカット:葉先だけが傷んでいる場合は、変色部分だけを切り取る
- 完全に枯れた葉は根元から除去:葉っぱが全体的に茶色くなっている場合は、茎の付け根からカットする
- ハサミは清潔に:剪定前にハサミはアルコールで消毒し、病原菌の付着を予防しましょう
ポイント
春は剪定に適した季節なので、このタイミングで古い葉っぱを整理すると植物がスッキリして見た目だけでなく、風通しも良くなります!
観葉植物の剪定方法は?カットの方法や注意点、選定の目的などをわかりやすく解説します
おまけ|4月の誕生日花

4月1日
オダマキ、サクラ、マーガレット、薔薇(バラ)
4月2日
クローバー(シロツメクサ)、サクラソウ、ミヤコワスレ
4月3日
ラッパズイセン、ジャスミン、アスター、ミモザ、ラナンキュラス
4月4日
芝桜(シバザクラ)、アセビ、オオアラセイトウ、カスミソウ
4月5日
イチジク、フジ、ワスレナグサ、サクラ、ハナカイドウ
4月6日
オダマキ、フクジュソウ、アネモネ
4月7日
プリムラ、バーベナ、アカツメクサ、ネモフィラクロッカス
4月8日
リンゴ、ジャスミン、レンゲソウ、芝桜
4月9日
オダマキ、ミヤコワスレ、サクラ、ミモザ
4月10日
アスター、リナリア、ツルニチニチソウ
4月11日
ヤグルマギク、レンギョウ、サクラ、ヒヤシンス
4月12日
モモ、ケマンソウ、ハナモモ、カスミソウ
4月13日
ウツギ、サクラ、イチゴ、クンシラン
4月14日
バーベナ、ウツギ、ブルーレースフラワー、ドウダンツツジ、ブルースター
4月15日
キンギョソウ、ワスレナグサ、ハナミズキ、コデマリ、カーネーション
4月16日
グリーンベル、ブルビネラ、ムシトリナデシコ、スノーフレーク
4月17日
アイリス、アヤメ、ポトス、シャクヤク
4月18日
アカツメクサ、アルストロメリア、ニゲラ、スターチス
4月19日
ヤグルマギク、アザミ、デルフィニウム、薔薇
4月20日
ナシ、イキシア、芝桜、ストロベリーキャンドル
4月21日
ミムラス、ミヤコワスレ、ワスレナグサ、ムスクローズ
4月22日
ギボウシ、アスター、ムシトリナデシコ、アザミ、ムスカリ
4月23日
ポピー、カンパニュラ、ハナミズキ、アネモネ、ローズマリー
4月24日
オレンジ、シャクヤク、オオデマリ、カルセオラリア、コデマリ、ゼラニウム
4月25日
オーガスタ、プリムラ・ポリアンサ、ポピー、フクシア
4月26日
ヤグルマギク、シャクナゲ、スカビオサ、ムスカリ
4月27日
デンファレ、ジャーマンカモミール、デルフィニウム
4月28日
プリムラ・マラコイデス、スモークツリー、バイカウツギ、サクラソウ
4月29日
フクシア、フジ、クチナシ、椿、スターチス
4月30日
ナシ、カルミア、モッコウバラ、リナリア、ネモフィラ、ルピナス
まとめ
4月は観葉植物にとって成長の準備期間。
しかし、この時期は気候がまだ安定しないため、日差しや寒暖差に注意が必要です。
- 日焼け防止にはレースカーテン越しの光を
- 水やりは土の乾き具合をチェックしながら頻度を調整
- 夜間の寒暖差に注意
- 肥料は少しずつ与えていく
- 害虫対策は早めに
- 傷んだ葉っぱは取り除く
しっかりとケアをすれば、4月からは観葉植物がぐんぐん成長してくれます。
春のお手入れを万全にして、植物と心地良い暮らしを楽しみましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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