「パンノキ」って知ってる?
ある日、職場の美人先輩社員に言われました。
パンの木?そんなメルヘンな木があるのでしょうか?
気になりすぎて調べたところ、実はものすごく栄養豊富で収穫量も多い食用樹なのだとか!
この記事では、パンノキの生態や、日本で育てられるのかなど、優秀なパンノキの魅力に迫ります。
パンノキって知ってる?
パンノキ……、パンの木……。
初めて聞く植物ですが、やはりパンがなるとしか想像できません。
そんな「もちもちの木」みたいなことがあるのでしょうか?
だったら「おにぎりの木」もあったりするのか……?
考えていても謎は深まるばかり。
「パンノキ」とは一体どんな木なのか、調べてみました。
パンノキとは、栄養豊富な実がなる常緑高木
パンノキとは、クワ科パンノキ属で、原産地では高さ15~20mにもなる常緑高木です。
写真では枝の上部の葉っぱの間にあるのが実なのだそう。
……全然パンじゃない!!!
と思ってしまいましたが、どうやらこの実を焼いて食べると、パンのようにフワフワの食感やいい香りを味わえるようなのです。
しかもこのパンノキ、「地球上で最も収穫量が多い食用樹の一つ」とされており、1年間に数百個の実をつけることもある上に栄養豊富。
「1日1個食べるだけで生きていける」と言われるほどで、でんぷん質やタンパク質をたくさん含んでおり、原産地ではパンノキの実を主食としている国もあるのだそうです。
いいとこづくしの優秀な木なんですね。
これはぜひ食べてみたい……!
育てたらパンノキの実が食べられる?
このパンノキ、まだ日本ではマイナーですが、観葉植物としても育てることができるのだそう。
実際、パンノキを教えてくれた職場の先輩も自宅で育てているとのことでした。
じゃあ、もしパンノキを育てたらパンノキの実が食べられるってこと……?
そう思い、詳しく調べてみました。
パンノキの実がなる条件は、成長した幹の高さがポイント?
パンノキは「雌雄異花」といわれるもので、1本の木に球形の雌花と棒状の雄花の両方が付きます。
つまり、1本でも実がなるとのこと。
これは期待が高まります……!
開花時期は春。そして、夏に実を収穫します。
そしてここからが問題なのですが、いくら調べても日本で育成して実をつけた例が個人宅では見つけられないのです。
そんな中、見つけた一文がこちら。
「果実を付けるには、原産地のように10mほど大きくならないと難しいでしょう。」
出典:https://andplants.jp/blogs/magazine/artcarpusaltilis
10m!!!
そんなの個人宅の室内では無理です。
では庭なら……?と考えましたが、こちらのパンノキは寒さに弱いので、日本の(関東圏の)気候では温室でもない限り難しいかもしれません。
ですが、実際にパンノキを育てている方に聞いてみたところ、
「愛情をもって育てたら実がなるかもしれません」
とショップのスタッフさんに言われたそう。
愛でまくりましょう。
そうすればいつか応えてくれるはず……。
ちなみに幹を曲げて楽しむこともできるそうなので、室内に収まるくらいに10mの幹を曲げまくれば……?
という考え方もできます。
パンノキを観葉植物として育てたい!
実をならせることができなくても、可能性を秘めたパンノキにすでに心を奪われてしまったわたくしハナオカ。
切り込みの入った大きくてつややかな葉っぱもかわいく見えてきました。
ただの観葉植物としてでもいいので育ててみたい……!
ということで、パンノキの育て方を調べてみます。
パンノキの育て方
パンノキは日当たりが大好きなので、屋外の日当たりがいい場所か、室内ならできる限り明るく風通しのいい場所で管理します。
ですが、小さい苗の場合は、真夏の強い日差しで葉焼けを起こす可能性があるため、半日程度は日陰になるような場所がいいのだそう。
温度は20℃~30℃程度。
寒くなって10℃以下になると枯れてきてしまうので、自宅の環境によっては暖房機器などを使って保温する必要があります。
水やりは、午前中だと蒸れてしまうので、夕方から夜に行います。
春から秋までの間は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをして、冬の間は生長が緩やかになるので土の表面が乾燥してから2~3日後に水やりをするなど少なめにしましょう。
パンノキの生長はとてもので、基本的には1~3年に1回は植え替えが必要です。
肥料は与えなくても育ちますが、4~6月と9~10月に緩効性の化成肥料か、液体肥料をあげると良いそうです。
また、主幹ばかり伸びてしまって枝が出ないこともあるので、ある程度まで主幹が伸びたら先端を剪定します。
剪定した主幹は、根伏せなどで増やすことも可能です。
まとめ
パンのような風味を楽しめる実をつける「パンノキ」。
ぜひ食べてみたいのですが、日本でパンノキの実を買うのは少々お高めです。
そしてパンノキを観葉植物として買うのも、ちょっとお高め。
頑張って買っても枯らしてしまったらどうしよう……。
と思うと、ちょっと勇気がいりますね。
でもここまで調べてパンノキの魅力に気づいてしまった身としては、欲しい……!
もう少し勉強してお迎えするか慎重に考えていこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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